常識をくつがえし、2012年有機JASを取得。
「日本は高温多湿だから、病気や害虫が発生しやすく、農薬や化学肥料を使わなければまともに農業ができない」というのが、これまでの日本の農業の常識でした。その常識をくつがえすべく、私たちヤマサン醬油(せとうちビオファーム)は、温暖少雨な小豆島の気候のもと、一切の薬に頼らず健康なオリーブを人の力で育てることに情熱をそそぎ、ついに2012年10月に国産で日本初となるオーガニックオリーブオイルの生産に成功、有機認定を受けました。
いまや、オーガニック食品は、健康や環境への意識の高い人々のための「嗜好品」としてだけでなく、世界の人々が求める「日用品」となりつつあります。どの店頭でもオーガニックを謳った商品をこれまでになく数多く目にするようになりました。オリーブオイルのように、身体の血液や細胞にまで効果をもたらす食品なら尚のこと、お客様ご自身で本物のオーガニックを選んでいただきたいと思います。
オリーブオイルは果実を絞るだけの言わば「ジュース」です。
美味しいジュースをお召し上がりいただくため、私たちのオイルには、色、香り、味、全てにおいて欠点のない、良い果実のみを使用しております。オリーブ栽培は、年間を通して土壌管理を含む環境を手作業で整え、10月から11月にかけて、果実の収穫を迎えます。
収穫後、オイルに適合する果実を選別し、新鮮なうちにすぐ搾油作業を開始します。手間を惜しまず大切に育てた果実ですので、本来なら一果残らず使いたいところではありますが、不適合な果実は廃棄となります。
ひと口にオリーブの果実といっても、果実の熟度によって、味わいに変化があります。オリーブの美味しさを一番豊かに感じるものは、緑色に少し紅色がさし入った実です。辛味と甘みと香りの高さのバランスが極上で、オイルの味の決め手となります。私たちの目で合格した果実を集め、徹底的な温度管理のもと搾られたオイル全てをチェックし、香りの弱いオイル等は取り除いていきます。
その為、成木1本からわずか5本程度の商品しか出来ません。
味を落ち着かせた後に濾過、そしてボトリングし、年末から年始にかけての商品の発送開始となり、皆さまのお手元にお届けいたします。希少価値のある、こだわりのオリーブオイルで、健康的な毎日をお過ごしいただければ幸いです。
1908年(明治4年)4月22日、アメリカ合衆国から導入されたオリーブの苗木が香川県、鹿児島県と三重県に植えられ、そのうち小豆島に植えたオリーブだけが順調に育ち、大正時代の初めには搾油ができるほどの実が収穫されました。それ以来、小豆島は「日本のオリーブ栽培発症の地」として知られるようになりました。
香川県ではこの時、小豆郡内海町(現 小豆島町)西村にオリーブ試験地を創設、119アールの土地に519本の苗木が栽培され、その3年後には7kgの実を収穫、明治44年3月には、507本が根づいたとされています。(2008年4月22日には、オリーブ植栽100周年を迎えました。)
オリーブの開花時期は、5月末から6月はじめの約2週間ほどで、乳白色の小さな花を枝いっぱいに咲かせます。
4枚の花びらと黄色い2枚の花びらからなる、可愛らしい花です。
花が見終わった後には、小さな小さな緑色オリーブの実が姿を現します。夏の陽射しの中で、緑色の実は大きく大きく成長し、緑色の実からオイル用の熟した黒紫色の実となり収穫されます。
今日ではオリーブオイルだけでなく、オリーブの実を使った化粧品、オリーブの木を使ったクラフト、苗木など様々な用途に利用されています。